アウトプットが大事、というのはなんとなく色々なビジネス本を読んでいるとわかったものの、

「どうやってアウトプットすればいいの~」と疑問に思ったので、『アウトプット大全』を読んでみました。

結論から言いますと、アウトプットの方法に悩む人には必読の1冊でした。

本の内容をまとめると、

アウトプットには様々な方法と、それぞれ効果があり、トレーニングを積むことで簡単にアウトプット力はアップする、というものでした。

内容について、具体的に説明していきます。

アウトプットの3つの方法

『アウトプット大全』では、アウトプットの方法を大きく3つの方法に分けて説明しています。

  1. 話す
  2. 書く
  3. 行動する

以上の3つに分けて、それぞれより詳細に「どんな方法が」「どんな効果があるのか」を説明しています。

話す

アウトプットが苦手という人は、まずは話すことから始めるとハードルが低いです。

著者によれば、「昨日あった出来事を話す」こともアウトプットですので、それだけで記憶の定着に大きく好影響があるそうです。

読んだ本、聞いた話、何かの記事など、なんでもまずは人に話をしてみることから始めるのが、最も簡単なアウトプットの練習方法です。

また、その時のコツは、

何か一つでも「自分の気づき」を盛り込むこと

あった出来事、読んだ内容をそのまま横流しにするのではなく、どう感じたか・どういう気持ちになったかを話すだけで、脳への刺激が段違いに跳ね上がるそうです。

書く

書くことは話すことと同じくらい、基本的なアウトプットです。

著者によれば、「書く」ことで脳幹網様体賦活系という脳の中枢にある神経が刺激されるそうで、それによってアウトプットに対する集中力や注意力が上がり、記憶の定着に大きく貢献するそうです。

書くといっても何をどう書けばいいのかわからない、、という人は、まずは

日記をつけてみる

ことをオススメしています。

日記は、毎日起きている出来事を振り返ってつけることで、その日インプットしたことをしっかりと記憶に残せるようにアウトプットする最高の手法です。

本をアウトプットしたいという方は、読んだ本の内容や気づいたことを記載する日記をつけると効果が出そうですね。

また、「書く」際には手書きのほうがオススメだと著者は述べています。

タイピングよりも手書きをしたほうが、先述の脳幹網様体賦活系がより刺激されるそうで、記憶の定着をより促すことができます。

行動する

最後の「行動する」は少しハードルが高いですが、その分効果は大きいです。

本を読んだり、話を聞いたりした内容を、それをもとにして自分の行動に移すことをここでは「行動する」と言っています。

例えば、今回のブログを読んで実際に日記をつけ始めるとか、そういうことです。

話したり、書いたりして気づきを記憶できていても、それが行動に現れなければインプットをした意味は全くありません。

単に賢くなりたいだけならそれでもいいですが、成長したいとか変わりたいとか欲望があるのならば、しっかり行動の変化にまで気をつけてアウトプットするようにしましょう。

著者がすごい!

『アウトプット大全』の著者は樺沢紫苑さんという精神科医の方です。

「なぜ精神科医がアウトプットの本を?」と最初は疑問に思っていましたが、この方はアウトプットの鬼でした。

自身で本を28冊出版し、(『アウトプット大全』執筆時なので今はもっとあるかも)

  • メルマガ毎日発行(13年間継続)
  • Facebook毎日更新(8年間継続)
  • Youtube毎日更新(5年間継続)
  • 毎日3時間以上の執筆活動
  • 年間2~3冊の出版
  • 新作セミナー毎月2回以上実施

と、アウトプットをこれでもかと毎日実践されています。

そんなアウトプットの鬼である著者がこれまで実践してきたアウトプット方法を、体系的にまとめたのがこの『アウトプット大全』。

すべてのアウトプットに悩む人々にとっては辞書のような、そんな本に仕上がっています。

まとめ

日々のインプットを定着させて、自分のものにするにはアウトプットが必要不可欠です。

アウトプットの方法と、それぞれの効果を理解し、適切にアウトプットしてくことが自己成長への近道となることを、この本から学びました。

ぜひ『アウトプット大全』を一読して、自分に合ったアウトプット方法を知って実践してみてください。