「読みたい本はいっぱいあるのに、時間が取れなくて読めない」

「1日1冊本を読むと正月に決めたが、続かない」

「机の周りには読んでいない積読の山がある」

本当は本を読みたいと思っていても、こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

私もかつては勉強したい、本を読みたいという意識はあり、様々な読書法や速読法を試しては続かず失敗の連続でした。そんな私も現在は毎日1冊以上は本を読むことを1年以上継続しています。

今回はもともと読書が苦手だった私が、毎日本が読めるようになったコツを紹介します。すぐに試せる内容ですので、是非挑戦してみてください。

読む本はいつでも目に付くところに置く

これは読書への心理的ハードルを下げるためです。

本棚などに本がしまってあると、本を読むまでに取り出してくるという作業が発生します。その作業を挟むことで、「今日はいいかな、、」のような読書を避ける言い訳をしやすくなってしまいます。

一方で、目に付くところに置いてあれば常にその本のことを意識できるので、いつでも「読もうかな」と思った際にすぐに読み出すことができます。

なかなか本が読めない、、という人は、読みたいという気持ちとは裏腹に、”読まなくてもいい理由”を探しがちです。「今日は時間がないし」「疲れているから」「ほかにやることがあるから」と自分に言い訳をして、本を読むということを避けているのではないでしょうか。

このような言い訳を避けるために、まずは自分がよく行動する場所に本を置いておくことで、本を読もうと思ったときすぐに読めるように習慣がついていきます。

例えば私は、自分がよくいる在宅ワーク用デスク周りと、リビングの机の上、ベッドのサイドテーブルにそれぞれ1冊ずつ本を置いて、手を伸ばすようにしています。今住んでいるところは1LDKなので、それぞれの場所がそんなに離れているわけではありませんが、とにかく読もうと少しでも思った際にすぐに読めるように、それぞれ別の本を置いてあります。

最初のうちは簡単な本から読む

これは意外と思うかもしれませんが、最初は読書への気持ちを和らげるために、簡単な本やページ数が少ない本を読んだほうがいいです。私も本が読めないうちは、「がんばるぞ」と意気込んで、経済学の難しい辞書のような本から読み始めようとして、すぐに挫折することがありました。

最初のうちはとにかく本を読む習慣をつけるために、簡単な本から読んで読書習慣のスタートダッシュを切れるようにした方がいいです。

では、どんな本が簡単なの?という方もいると思いますが、選び方は単純です。

選び方を3つ紹介するので参考にしてみてください。

  1. 本屋に行って、厚さの薄い本を選ぶ
  2. 本を開いて、太字や色わけされている書き方の本を選ぶ
  3. 「漫画でわかる」シリーズを選ぶ

1の薄い本を選ぶというのは簡単にできると思います。平積みされていたり、棚に並べられたりしている本を比較して、薄そうな本を選ぶだけです。薄い本はそれだけ早く読み終えることができるので、読書の達成感を得るためには非常にオススメです。

2の書き方を見て選ぶ方法は、やってみていただければわかります。文庫本などは特に書き方が変わらず進んでいくのに対し、ビジネス本などをひらくと、重要なポイントだけ太字だったり色がついていたりします。こうした本は内容が理解しやすく、読書を始めたばかりの人でも簡単に読み進めることができます。読書の途中で挫折してしまうという人にはオススメの選び方です。

3の「漫画でわかる」シリーズは、見たことがある人も多いと思います。売れている本や名著を漫画にしていることが多いので、内容的にも読んでおいて損はないシリーズです。「漫画だと読書した気にならない、、」という人もまずは手に取ってみてください。漫画パートと活字パートに分かれていて、漫画パートでわかりやすく書いた内容を詳細に活字パートで説明してくれているので、理解がしやすくなっています。活字が苦手で読書ができないという方はまずはこのシリーズから手を出してみてください。

本は全部読まなくてもいい

これは読書を続けるうえでの最大のコツになります。

多くの人は一度読み始めた本は、最後まで読もうという読み方をしていると思います。私もかつてはそうでした。

この読み方をしていると、最初に読み始めた本が難しかった場合や興味関心と少しずれていた場合に読書を挫折する原因になってしまいます。

「この本難しいな、、」「あんまりおもしろくないな、、」と感じた際には、思い切ってその本を読むのをやめて、次の本に行った方が読書が続いていきます。

同じ本をつまらないと思いながら続けるよりも、もっと面白い本が読みたいですよね。

途中でやめてしまうと勿体ないという声も聞こえてきそうですが、その本はまた読みたくなったら読めばいいのです。放っておいてもなくなってしまうわけではないので、一度読むのをやめて、またいつか戻ってきましょう。

最後に

ここまで読んでいただいた方は、もう読書してみたくなっているかなと思います。まずは自分の読みたいと思っている本を進めていただき、面白くなかったり難しかったりしたらすぐに次の本を買いに行きましょう。

私自身、1冊の難しい本を何年もかけて序章を読んでは挫折して、を繰り返していました。簡単な本から、いつでも読めるように工夫することで、今では毎日1冊本を読めるようにまで成長しています。

みなさんの読書家への成長の参考になれば幸いです。